ロタウイルス

ロタウイルスとは

ロタウイルスは、世界のどこでもみられる、主に５歳未満の乳幼児に多くみられる急性胃腸炎の原因ウイルスです。主な症状は下痢・嘔吐・発熱などで、ときに脱水、けいれん、肝機能異常、腎不全を、稀ですが急性脳症等を合併することがあります。年齢にかかわらず何度でも感染発病しますが、乳児期での初感染が最も重症で、その後感染を繰り返すにつれて軽症化していきます

接種対象年齢、標準的な接種時期及び回数

〈１価ロタリックス〉

〈５価ロタテック〉

接種における注意事項

• ロタウイルスワクチンは経口生ワクチンで2種類あり、接種するワクチンよって接種回数・接種期間が異なります。どちらかを選んで、同じワクチンを必要回数接種してください。
• ロタウイルスワクチンの1回目接種後1週間以内には、腸重積症を発症するリスクが上がります。腸重積症は、腸の一部が隣接する腸管にはまり込む病気です。腸の血流が悪くなることで腸の組織に障害を起こすことがあるため、速やかな治療が必要です。ワクチン接種後に、「突然はげしく泣く」「機嫌が良かったり不機嫌になったりを繰り返す」「嘔吐する」「血便がでる」「ぐったりして顔色が悪い」といった症状が１つでも出現した場合は、すぐに医療機関を受診してください。月齢が進むと、腸重積症を発症しやすくなりますので、できるだけ早めの時期に接種を受けましょう。